英会話表現:「宗教」に関する会話のリアル

11月 27, 2019

「宗教」にまつわるコミュニケーションの難しさ

知人が外国人と宗教について会話したとき、「私は仏教徒だけど信仰心が薄い」と言うと「信仰心の薄いやつとは話たくない!」と怒り出してしまったそうです。
相手のバックグラインドや思想が分からないので、どのような経緯で怒りに達したのかはわかりませんが、このかた28年間日本で生まれ日本で育った日本人として彼の言い放った言葉の本意は読み取りづらいです。

怒り出してしまう人は稀だと承知していますが、 もしこんな場面に出くわしたら折角の楽しい会話もお互いが楽しくなくなってしまうのではないでしょうか…。
今回は、「宗教」に関する(主にキリスト教、イスラム教)実際の会話を題材に、どのように対応すれば軋轢を生まずにコミュニケーションが取りやすくなるかについて、自分なりに考えていることをみなさんに共有したいと思います。

本日の会話スクリプトは、私(Aさん)が同僚(Bさん)とランチを食べながらお互いの宗教観(といっても深くない)について会話したときのものを題材にしました。

スクリプト

Step1: 「宗教」に関する会話を切り出す
A. Actually, I think this theme may one of the taboo… Can I ask you about some kind of religious things?
B. Of course!

Step2: 相手の「宗教」について聞く
A. What’s your religion? And what do you think about that? I just have interest in how foreigner feels about their own religion.
B. OK. I am a Buddhist but it’s a slight different from Japanese one.
A. What do you mean? In terms of how deep I feel religious?
B. Yes. What do you feel about that?

Step3:自分の「宗教」を説明する
A. Hmm… I am a Buddhist but I also have a Shinto spirit. I suppose you think it’s weird. But it’s my lifestyle.

会話の流れはStep1:「宗教」に関する会話を切り出す 、Step2:相手の「宗教」について聞く 、Step3:自分の「宗教」を説明する、という順序です。私(Aさん)の英語表現でどのようなことを意図していたかを確認していきたいと思います。

Step1:「宗教」に関する会話を切り出す

全ての会話で気をつけているポイントですが、新しい話題を切り出すときは「枕言葉」⇒「本題」という流れで唐突感なく会話することを心掛けています。

“Actually, I think this theme may one of the taboo…"=「実際、この手の話はタブーかもしれないけど…」

枕言葉として、本当はタブーな話で失礼になるかもしれないけれども聞きたいという意図で切り出しました。ネイティブが好む表現として“actually"=「実際」を添えましたが、これを最初につけることで唐突感がなくなる気がします。

今まで体験したことのある英会話レッスンではこぞって“taboo"=「ご法度(一般的には宗教、身体的特徴などが挙げられる)」は避けろと習いましたが、実際には会話する個人の価値観によって受け取り方は異なります。ちなみに、"taboo"は日本だと給料や結婚の有無なども挙げられると思います。

この表現が過剰に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には「分からないけど配慮したい気持ち」を表現するために分からないことに関してはできるだけ大げさに表現するようにしています。軽率な物言いをしてしまい心のシャッターを閉じられるより、ちょっと過剰だよね~と思われたほうが今後の関係性がスムーズに築けると思うので。。

”Can I ask you about some kind of religious things?”=「ある種の宗教的なことについて聞いてもいい?」

次に本題ですが、何を聞きたいか、何について会話したいかなどのテーマについては分かりやすく表現するよう心掛けています。今回だと“religious things"=「宗教的なこと」と表現していますが以下のように"〇〇 things"=「〇〇のこと」について、と具体的に聞いてもいいかもしれません。

“Christian things"=「キリスト教のこと」
“Islamic things"=「イスラム教のこと」
“Buddhistic things"=「仏教のこと」

私の場合、よく分からないもの詳細が説明できないものに関して“some kind of"=「ある種の、何らかの」を付けることが多いです。ちょっと英語が喋れるっぽくなるので多用してしまいがちですが、使いすぎるとアホっぽく聞こえる気がするので気をつけています。

Step2:相手の「宗教」について聞く

“What’s your religion?"=「あなたの宗教は何ですか?」

“What do you think about that."=「それについてどう思ってる?」

まず、相手の宗教について質問します。ただ、これで質問を終わってしまうと「〇〇教です。」で終わってしまうのでさらに具体的な質問"What do you think about that."=「それについてどう思ってる?」を続けます。

オープンクエッションばかりだと相手が疲れてしまって会話を楽しく続けられないので、ちょこちょここういった具体的な質問を挟んで相手がボールを返しやすようにしています。
≫ 参考:【英会話】相手を疲れさせない質問方法【初心者必見】

“What do you mean?"=「それってどういう意味?」

“In terms of how deep I feel religious?"=「どれぐらい信仰心が深いかということ?」

このパートも質問意図の確認ですが、ミスコミュニケーションを防ぐためお互い気遣い合えると嬉しいですよね。とはいえ、相手を疲れさせない質問方法でも書いたとおり、あまりに質問しすぎると相手も疲れてしまうので、多くとも二往復ぐらいにとどめるようにしています。

Step3:自分の「宗教」を説明する

“Hmm… I am a Buddhist but I also has a Shinto spilit."=「うーん…。私は仏教徒だけど神道の精神も持っているよ。」

そこまで生活の中で宗教観を意識したことはないのですが、外国人に対しては謙遜や人の目を気にしたりせず事実を率直に伝えることもある程度重要だと思っています。余談ですが、日本人の中で宗教的な話をしすぎると浮いてしまう気がするので「いや~分からないや。」とか言いつつ濁しますが、グローバルな環境で会話する場合は濁したほうが浮く気がします。(これは国や環境によってだいぶ違うと思いますが…)

“I suppose you think it’s weird. But it’s my lifestyle."=「あなたは奇妙に感じるかもしれない。けど、これが私のライフスタイルだから。」

最後に、私は価値観を押し付けられるのは不快に感じるので、何も言うてくれるなと突き放します。海外では自分が外国人なので、ある程度周囲から浮いてても気になりません。

正直、「空気が読める」のは日本人の素晴らしい特殊能力で重宝されます。が、慣れない価値観の中で気を遣いすぎるのはストレスになってしまうので、時には割り切ってコミュニケーションしてみることも大切にしなければなと思う今日このごろです。(とはいえ、日本語にするときつく聞こえますが、英語だとそうでもない気がするのは私だけでしょうか? )

最後にこの記事を書くに至った背景を少しだけ。

私の実家は仏教ですがカトリック系高校を卒業しています。
さらに今年、マレーシア国際イスラム大学との交流を通してハラルビジネスを学ぶ機会があったので、これらの経験をふまえて「宗教」に関する英会話で気を付けていることをシェアできないかと思い立ちました。

ただし、専門家の見解でも定義でもなんでもなく考え方は人それぞれなので、いち個人が考えていることとして受け止めていただけると幸いです…。 英語勉強のためでもあるので、表現に違和感あるところがありましたらtwitterまでコメントいただけると嬉しいです。

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